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なんでもかんでも自由化、市場原理主義がいいと言う人へ これでもいいのか、という事を。 なんでもかんでも市場に任せればうまくいく、向上するなどというのは本当に単なる信憑で、 なかには規制をしていかないと生命や社会の根幹に関わることがある。 事例はいくらでもあるが、 私は、「イオンがカンボジアに初出店」ということから。 イオンは世間ではあまり言われていないが、(主にネットでは)その経営方針について批判が出ている。 もちろん岡田克也民主党の一家が経営者だというのも含まれている。 イオンは、郊外型大型スーパーとして、地域郊外に出店、人を集めた。 その影響で、地元の商店街からは人が消え、店舗は廃業し、シャッター商店街を多々生み出している。 資本力のある企業が、一箇所に来れば何でも揃う品揃えと、大量卸入で価格を安く設定できる。 消費者に限ってみれば、言う事はないであろう。 ここまでは市場経済の原理を肯定できる。 残酷であるという印象を持ちながら。 廃業する商店は、路頭に迷う。これが他の団体に置き換えれば、イオンの進出を法規制するのは、既得権益を守る、ということになるのだろうか。 自由経済なのだから、その淘汰に任せるというのは、社会全体(消費者)の幸福を考えた上で仕方のないことなのか? ここまでは、仕方ないのかな?なんて問題だと思いつつも流してきたが、 その先、近年になってイオンは業績の悪い地域からは撤退するという経営方針を採っている。 つまり、郊外に出店し、地元商店街を潰し、またその企業効率から撤退し、では、残された住民はどうするのか? やむなく廃業した商店は? ネットではそれを「地域破壊経営」だという。 市場の原理に任せればうまくいく。企業に頑張ってもらって、日本を豊かにする、などというのはまったく日本人の感性的には合わない。 合うのは、その市場原理主義、そして個人個人が幸福追求に絶大なるパッションを持つアメリカ文化だけだ。 アメリカじゃ企業も民衆も自己責任、自由、という理念が染み渡っているから問題としない。メンタル的に受け入れる土壌がある。 もちろん、イオンに見られる最近の多くの企業も、資本主義先進国であるアメリカ文化の流入で、“血と交換して金にする”手法、思想が幅を利かせてきている。 アメリカの考え(自由、自己実現、幸福、ロジカル)は、人間の根本原理であり、それこそが世界全体のグローバル・サタンダードであると思われている。 つまり、グローバル・スタンダードとは、アメリカン・スタンダードなのである。 アメリカのアメリカらしさは、建国の理念や歴史から色々あるが、そこは他所に譲るが、 このグローバル面しているイオンは、また、今回はカンボジアで「地域破壊活動」を行うのであろうか? 血(人情や心の交わり)と引き換えに金を得る、 経営効率“だけしか”考えない手法、もはやそれが染み渡り思想、 それがどうやら、そうあるべきという『是』となっているのは怖いことだ。 宗教においても企業においても言える事だが、大きくなるといつのまにかおかしくなっていく、それは内田樹氏がロジカルに説明しているからここでは言わないが、 やはり、これは、これにまつわる企業も国も、人も、長くは持たないだろう。 では、私は商店街に対し、国が社会が何か規制で巨大資本の進出を防ぎ、守るべきか?というと、 進出は自由経済ゆえしかたない。しかし、一端出店したのであるならば、地域の社会インフラとしても機能する訳だから、安易に撤退できるようにはするべきではないと思う。 例えば、地域の住民の70%が利用し、その周りに商店が軒並みなくなってしまったという状況なら、何か補助をするなり、撤退規制を入れるなりするべきだと思う。 繰り返すが、周囲に商店がなくなったのなら、であるが。 そして、この商店街の方にも、人を呼び戻すような、そういう戦略を、経済の面からだけで考えるのではなく、 社会、心理、文化、科学の全ての面からサポートすべきである。 女優の杏さんが、「商店街の魚屋のオジサンに、「今日は何がいいの入ってんの?」とか聞くのが好き」というのがすごく印象に残っている。 モデルという、超現代的なこの女性が、古き良き人の人情交流が好きといっているのだから、逆にさらに新しい。 私もこのブログで何度か書いているが、これからは人との関わりに重きを置くようになるだろう、という事である。 聡い女性を中心に、この、「人心地を持った感触」、その心地に回帰しようとする人は、もうすでに一定数現れ始めてきている。 草食系などというのは、今までのガツガツ体質が好きになれない人間達の自己表現に思える。 私には、この動きが大きな「方針」になるんじゃないかと思えている。 ここで「戦略」と書かずに、「方針」と書いたのは、戦(いくさ)じゃないと。「戦略」などと経済的視点でものを語ろうとするのが、もうナンセンスだよ。 ということである。 「それじゃあ生きていけないじゃないか?」という経営者ご鞭撻もあるだろうが、 「いやいや、善行を心掛けていれば、この世は報いてくれますよ」などと、宗教染みた論をぶつける ![]() しかし、過去の(現代のではない)カリスマ経営者達は、「社会貢献」というものを主に掲げていて、そうでなければ企業は続かないと看破しているのだけどね。 金勘定をしない、ゆるやかな生活。 この転換期に来ているのが現代だと思うのだが、 それを認めず、唯一高生産への高いパッションを持ち続けてる国がある。 それがアメリカだ。 そのパッションゆえアメリカ社会は行き詰まり、今度はTPPで日本の市場を獲物にしようと虎視眈々と狙っている。 日本にもグローバル・スタンダードの名を模した、自由、個人、弱肉強食の自然権思想のアメリカン・スタンダードを持ち込もうとしている。 彼らにとっては、自由主義で、向上への高いパッションは当然で至上の事で、世界はそれに合わせるべきだ、と思っているのだろう。 社会インフラ、人間でさえも、金という目に見える成功の証拠を積み上げる、新自由主義。 普通に考えて、日本とアメリカの考え方には隔たりがある。日本人で「Logos(ロゴス・言葉、論理)とは神なり」などという言葉を知っているものは数少ないだろう。 価値観が違うものを、建国が情熱的に出来たからって、いい気になるなよ、という所である。 1300年の歴史の国を舐めるなよって言いたいところだが、現代の日本の政治家も大衆も、なかなかその文化資本のある人はいないから仕方がないが、、、 さて、先ほどのイオンと商店街の話で、 商店街をTPPにおける日本、イオンをアメリカ企業と置き換えることも出来る。 TPPは保険の分野でも自由化がテーブルの上に載せられているらしいが、 巨大資本、アメリカの経営難の為に国有化された、アメリカ一大きい保険会社AIGは、きっとその利益回収の為に、一大戦略に打って出てくるだろう。 国が資金面でバックしてるんだから、その資本力は大きい。保険価格を安くし、大量に広める力業もできるだろう。 そうした際、日本の保険会社はどうするか? ISD条項では、政府の規制は条約より劣位にあるわけで、保護できない。 消費者は嬉しいか? 国、というものを考えない現代の人であるならば、何も問題としないのかもしれない。 日本の保険会社は軒並み倒産するかもしれない。 その分、街に日本人はあぶれる。 TPPは、情緒的国に、弱肉強食の原理を持ち込むことなのだ。 市場の淘汰圧でより発展できるなどというのは、お互い同程度の力を持つ場合だけで、 賛成論者の観念的妄想は、愚かとしか言いようがない。 農業の改革が必要ならば、違う道を見つける努力を何故しないのか? 別に入らなくても、内政だけで事済ませられる。 このブログで5、6年前に言ったことが、現実に迫るとは思いもよらなかった。 「たまには、自分の力で、って、思うんですよね。(日本のこと)」 |
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